杖立の老舗
ブログ
昨年の7月に発生した、令和二年度豪雨災害。
多くの方が被害を受け、自然の猛威を思い知らされました。
県南部の被害が多く取り上げてありましたが、大分県との県境にある小国杖立地域でも多く被害があり、未だ爪痕深く残されてある状態です。
弊社では、日頃よりお付き合いさせて頂いてる、(株)やすだホームさんからの依頼で「米屋別館」様の災害復興リニューアル工事に参加させていただきました。
今回の工事は、被害を受けた建物の補修、並びに景観の改善、施設実用性向上を計画し、取り組みさせて頂きました。
旅館の入り口にある高い擁壁に、黒モルタルを壁に打ち付けた伝統工法「ドイツ壁」
乾燥後にエイジング塗装で溶岩石風に仕上げました。
浴槽の底盤を防水コンクリートでかさ上げし、洗い場の床を滑り止め仕様にした「玉石洗い出し仕上」
腰壁は、耐水性を高めた「真砂土洗い出し仕上」
実用性、安全性、耐久性を考えて、仕様構成しました。
旅館の玄関へ誘うアプローチ。
色粉や種石を配合して、「山吹洗い出し仕上」
あずま小屋の床は、「真砂土洗い出し仕上」
落葉した赤紅葉が、良い感じでした。
その他にも、補修やブロック工事などを施工させて頂き、年末に計画通り工期内に完了する事が出来ました。
これも一重に、社員や仲間の力添えがあったからこそ。
雪のちらつく中、朝早くから夜遅く迄、一緒に取り組んでくれた現場スタッフ。
現場が重なり、少ない人員でこなして行った、他の現場の職長。
繁忙期を踏まえ、工程調整の配慮をしていただいた元請けさん。
有り難い環境で、仕事が出来てる事を改めて感じました。
コロナが落ち着き、日常を取り戻す事を願いながら、米屋別館さんの繁栄を心よりお祈り致します。