BLOG

陰翳礼賛

ブログ

昨年年末に、私の実家で古巣である(株)緒方建設工事の新事務所建築を施工させていただきました。

外観内観共に、一般的な平屋造りでありつつ、事務管理が快適に行えるようにと、父の要望で実現しました。

また、応接室を左官仕上で演出したいとの事で、突貫ではありましたが、取り組ませていただきました。

絢爛豪華にする為に、天井は、折り上げ装飾と砂鉄仕上。

漆喰蛇腹引きの引き型を作成し、中引き・仕上引きと追いかけて仕上げて行きます。

 

スタッフと共に役割分担して、仕上げて行きます。

今回の内容の中で、石膏装飾造りを4年目の弟子が担当。

技能五輪全国大会で学んだ技術を活かして頂きました。

]

砂鉄仕上も材料検証を重ね、天井に施工。

紺色で奥深い砂鉄の存在力は、自然素材でありつつも「幻想的」に感じられます。

大分の原田親方から教わった技法を私なりにアレンジして仕上げました。

 

砂鉄仕上との取り合いに割り付けした歯飾りは、長崎旧英国領事館と同じ形状。

以前、大前左官さんからの依頼で装飾作製の貴重な経験を、3種類のパース造りに活かして作製しました。

卵鏃(らんぞく)も割り付け、補修をしていきます。

石膏装飾は、私と4年目の弟子が担当。

壁の切り返し仕上を浦上と藤本が担当して仕上げて行きました。

仕様

・壁:京土切り返し仕上

・天井:漆喰蛇腹・石膏装飾・紺砂鉄仕上

 

今回、使用した漆喰は、石膏との色味を合わせる為に化学糊で材料作りをしました。

 

伝統的な材料と現代的な材料を組合せながら、多様性を求めつつ、私が目指す「左官の美学」を今後も求めて参ります。