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石灰の旅 2日目

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石灰の旅、2日目。

 

二日目は、始めに荒木親方のお宅にお邪魔しました。

以前から、何度か見学させて頂いていましたが、未だに進化している此方の建物。

富士工舎さんの技術力は今回も又、圧巻でした。

精度も勿論のこと、意匠のセンス、細部の収まり等、日頃より美意識の持ち、物事に取り組まれている結果だと改めて感じました。

人造石の錦鯉がとても素敵でした。

 

続いて柳川市ある田島貝灰工業所さんへ伺いました。

此方の田島貝灰工業所さんは、全国で唯一、貝灰を製造されているメーカーさん。

有明海で採取される赤貝を原料に貝灰を製造し、練り漆喰やナンバンを販売させております。

又、建材メーカーと提携して、添加剤を貝灰漆喰に練り込み、ハイブリッドな材料作りにも積極的取り組まれております。

コークスと一緒に焼き上がった赤貝。

此方が生貝灰。

生貝灰を水で消化したものが貝灰となります。

 

我々が来年から施工予定である熊本城関連の文化財建造物も此方の貝灰が多く使われる予定。

 

しかしながら、後継者問題や自然資源の減少で、貝灰の確保が難しく思われます。

 

此からの田島工業所さんの存続を願うばかりです。

お昼御飯は、柳川藩主立花邸 御花で名産の鰻を頂きました。

 

此方の柳川藩主立花邸 御花には趣ある文化財建造物が多く残っております。

江戸時代、柳川藩主立花家の別邸として建造された御花。

現在の建物の多くは明治時代に整えられたものです。

迎賓館として建てられた鹿鳴館様式の「西洋館」

国の名勝に指定された池庭「松濤園」

庭を臨む100畳の「大広間」

戦後に料亭旅館として生まれ変わった後も、400年にわたって受け継がれていました。

 

そして、2日目最終目的地である大分県別府市へ。

 

 

原田親方が手掛けられた富士屋さんで、Iプラス竹中さんによる樹脂の勉強会。

樹脂や油について、大変為になるお話をして頂きました。

 

そして、鉄輪温泉 双葉荘で楽しい宴となりました。

 

温泉で癒され、レトロな雰囲気の中でお酒も進み、昨晩同様、遅くまで語り合いました。

こうして2日目終了。

次回へ続く。