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石灰の旅

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4月12日~14日迄、日本左官会議の研修で「九州石灰研修ツアー」に参加させて頂きました。

 

石灰の名産地である九州に、全国各地からお越し頂きました。

 

初日は、博多駅で集合し、田川産業さんを見学。

 

以前から何度か伺っていましたが、確り見学するは初めて。

 

幻想的な光景に貴重な時間となりました。

田川産業さんは、左官材料のみ製造されているメーカーさん。

九州シェアトップであり、弊社の漆喰も田川さんの石灰で作製しております。

福岡城塩見櫓復元工事の漆喰も福岡県産材である田川産の石灰で構成し計画しております。

粒度のバランスや石灰の特性を考慮して、生漆喰・砂漆喰・並漆喰・磨きノロを仕込みたいと思います。

只今、建築中の田川産業ショールームも磨き壁を施工させて頂きますので、此方も対応して行きたいと思います。

 

続いては、博多に戻り福岡城へ。

 

株式会社 富士工舎さんが十数年前に施工された「福岡城下の橋大手門」を見学。

施工されて十数年になりますが、外壁の漆喰磨きが輝いていました。

役物の精度もかなり高く、素晴らしい仕事がありました。

 

後に荒木親方からお聞きしたのですが、かなり厳しい状況下の中で取り組まれた様で、その様な状況で良い仕事を目指し邁進した事が今日に繋がったと言われてました。

 

親方の誠実な姿勢に感銘を受けつつ、弊社が取り組んでいる塩見櫓復元工事に対し、アドバイスや激励の有難いお言葉を頂きました。

 

そして、現在進行中の塩見櫓を見学して頂きました。

施工計画や材料比率など、意見交換をさせて頂きました。

この様な機会に恵まれた事、本当にありがたかったです。

今後の取り組みに活かして行きたいと思います。

 

この流れで、櫛田神社へ参拝し、荒木大介さんが施工された博多塀を見学。

原田親方の施工された 宮前迎賓館 灯明殿で宴となりました。

弊社も少しばかりですが、お手伝いさせて頂きました。

社寺建築の雰囲気を感じさせる建物で、近代的な建造物であります。

仕様も伝統的な工法と海外的な工法を融合させたものになっていました。

左官仕上げは、漆喰彫刻・磨き・土壁・と原田親方の世界観を拝見させて頂きました。

又、床や什器の研ぎ出し仕上げを鹿児島の田畑さんが施工されていました。

此方を仕上げも素晴らしいものでした。

 

素晴らしい空間の中で過ごす博多の夜は、賑やかで、自分の現場を見てたただいた緊張から解放され、久しぶり会う方々と深夜までご一緒させて頂きました。

 

 

こうして、1日目終了。

次回へ続く