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多様化する左官の仕上げ。

その中でも、外壁の左官仕上げは様々な仕上げがあります。

弊社では、昔ながらの在来の工法や新しい現代工法を自注に合わせた施工内容で日々、取り組んでおります。

 

今回は、ここ最近の弊社で施工させて頂いた工事事例をご紹介します。

 

sto工法 サイディング下地

ここ最近で、最も自注の多い仕上げです。

乾式による施工で、特殊なサイディング材にポリマーセメントを塗りつけグラスファイバーネットを伏込み、下地を整形。

プライマー処理を行い、sto仕上げ塗りを行います。

sto工法の特徴は、約5mm厚の薄塗りで外壁を形成させるため、乾燥養生を短め大幅な工期短縮になります。

又、sto独自の撥水性能は、建物を美しく保ち、メンテナンス費用の削減にも繋がります。

続いては、此方。

 

sto工法 EPS圧着張り工法

 

断熱材(EPS) 50mmをポリマーセメントで圧着張りし、細部の止水処理、後付け器具類の特殊金物を埋設した後にサイディング工法と同様に下地·仕上げを行います。

 

温暖·寒冷地で採用率の高い外断熱工法。

近年では、行政の推薦事業の取り組みで、地球温暖化防止の一貫で省エネルギー化を目的とした、老朽化市営住宅や集合施設の改修工事でも多く採用されています。

 

乾式によるEPSビス止め工法も同様に施工行っております。

 

高気密·高断熱のハイブリッド住宅実現に左官の技術が活かされてあります。

 

 

此方は改修工事の現場。

 

築30年程の和風住宅で外壁を施工しました。

 

施工前の状態は、バス板地にラスモルタルを下塗りし石膏プラスター中塗り、漆喰仕上げ。

素材の特徴を理解してない内容で構成させてありました。

このような物件は、私の地元である菊池地域でよく拝見します。

 

その当時、施工された左官さんは、クラックが出にくく、速乾性のある石膏を中塗りに使用する事で良い仕事になると思い込み、施工にあたられたと思われます。

 

しかし、其れは大きな間違えで、耐水性の無い石膏は、湿気で強度を低下させ、上塗り漆喰との剥離を起こしてしまいます。

 

 

その様な状況の中で、最善の改修方法を選択し、耐久性、意匠性を求めた施工計画を立て、実行して行きました。

 

傷んでる躯体に浸透性強化材を念入りに塗布し、乾燥後、砂漆喰にネットを伏込み中塗りし、油漆喰で仕上げて行きました。

浸透性強化材は、アクリル樹脂の為、乾燥すれば耐水性を向上させます。

砂漆喰にも少量の植物性油を混入し、耐水性力を高め、躯体の長寿命化を図ります。

 

 

躯体補強に手間を掛け、仕上がった壁面は、耐久性のある白壁になりました。

 

 

此方は、在来のラスモル工法の現場。

 

同業の方の依頼で、施工させて頂きました。

 

バス板下地に、モルタルラミテクト·波ラスを張り、軽量モルタルで下塗り·中塗りをとって、ジョリパッド「割れ肌仕上」。

 

施工時期が梅雨でしたので、天候に振り回されましたが、無事に完了する事が出来ました。

 

 

 

続いては、御寺さんの脇塀の現場。

此方もモルタルラミテクト、波ラス、軽量モルタルt18mm、ネット伏込み、油漆喰仕上。

 

熊本地震後に本堂、庫裡とお世話になり、脇塀が最後の工事となりました。

 

風情ある御寺さんで気持ち良く施工をさせて頂きました。

 

 

 

 

 

最後に此方。

外壁にモールテックスを施工させて頂きました。

窯業系サイディング材にカチオンを下塗り·ネット伏込みで躯体を鍛えた後に、モールテックス仕上げ。

collar BM67

ポリウレタン剤で保護しました。

 

モールテックスは、内装仕上げ材で良く使用しますが、使用材を理解していれば、外壁としても使用出来、様々な用途に対応出来ます。

 

 

 

 

 

今後も在来工法も現代工法も品質向上を目指し、お客様の要望に対応出来るよう努めて行きます。