事務所~進捗状況
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弊社の事務所建設に着工して4ヶ月。
棟上げしてから、瓦葺き・竹小舞編み・荒土付けと順調に進んでおります。
今回は、昔ながらの手刻み工法で大工さんに施工して頂きました。
屋根は、いぶし瓦葺きで「むくり屋根」を実現し、軒先瓦を波型一文字、袖瓦を千枚袖で納めて頂きました。
瓦際の「雀口」は、屋根漆喰で仕上げてあります。
竹組みは、外部に丸竹を藁縄二連で「大和結び」し下げて縄を間渡し竹に結び付け、土付け際に自重受けと補強のために網状に伏せていきます。
内部の小舞組は、訓練校の生徒たちにも参加してもらい、課外授業をさせて頂きました。
使用した竹は、御船産の3~5年物の秋口から冬に採取した真竹。
倉庫でストックして、良く乾燥させたものを使用しました。
竹組みの施工光景が凄く素敵でした。
土付けは、内部から熟成された土を塗っていきます。
使用した荒土の配合は、南関粘土2m3・山砂0.5m3・藁苆100k。
内部側は、鏝塗り用に柔目に。
外部側は、「手打ち」をする為に、含水率を下げ、硬目に仕込みました。
下げ縄を伏せ、地均しを行い、活着を求めて「ひがき」を付けて完了。
社員をはじめ、訓練校の教え子や先輩方の協力を得て、約10m3の荒土を付けました。
これから、暫く乾燥養生期間。
仕事の合間見て、仕上の構想を練りながら、「味わい深く」進行して行きたいと思います。